LRT西口延伸に関する資料を読んで思ったこと-移動の選択肢が増えてより便利に-

宇都宮の生活

宇都宮LRT東口開通から1年半がたった今、駅西側の延伸案がより具体的にわかってきました。延伸に関する議員協議会資料から新たに発表されたことがありましたので概要と思ったことを書いていきます。

LRT延伸から1年以上経った現状

宇都宮LRT利用者は前年同月比で比較すると、2割増になっているそうです。理由としては、運行時間が安定した、ベルモールの利用者が増加した、工業団地への通勤利用者が増加したなどがあるのではないかと考えています。

図.駅東側の利用状況について(利用者数)引用:宇都宮市資料

開通当初は現金利用者が多かったり、ICカードの誤タッチや残高精算する方が多くダイヤが乱れていましたが、次第に利用者も慣れていき、ICカード利用者が増加したことから比較的安定して運行されています。

清原や芳賀の工業団地のバスが続々と廃止されたために、車を所有していない人たちがLRT通勤へ自然にシフトしていきました。バスで通勤していた人たちが渋滞で定刻で目的地へたどり着かなったところから、専用軌道のあるLRTの利便性に気づいていることでしょう。

宇都宮大学陽東キャンパス、ベルモール前の乗降者もとても多いです。土日は特に宇都宮、芳賀いずれからも多くの人がこちらの駅で多く乗り降りしています。ベルモールが駅から絶妙に離れた場所へ離れているために行きづらかった学生層の利用が目立ちます。

利用者が利便性に気づいてさらに利用者数が増加する好循環が生まれていますね。

西側延伸の概要

2030年開通の第1Phaseにおいては、「宇都宮駅東口停留場」から「県教育会館付近」までの約5kmについて整備を進める、と発表されております。すなわち、東武宇都宮駅はもちろんのこと、その間にあるオリオン通り、栃木県庁、宇都宮市役所、建設中のタワーマンション、ゼビオ本社(旧パルコ)にもアクセスしやすくなるということです。

引用:宇都宮市資料

上下線ともに同じ島式の停留場になるということです。上下線への乗り換えがスムーズになるため、乗り換えのための信号待ちはいらないということですね。

道路と並走ではなく高架式になることからLRTが信号待ちをすることもなくなります。LRT軌道を引くために車線は1車線に絞られますが、車道の環状線が新たに整備されます。

LRT軌道と車道整備方針 引用:宇都宮市資料

LRT延伸の影響度

沿線沿いに住むなら、日常生活に車は必要なくなりそう

オリオン通りや東武宇都宮駅周辺の豊富なお店へのアクセスがしやすくなるため、沿線沿いに住むなら、日常生活には不便しなくなりそうです。

岡本駅や雀宮などのJR線駅周辺に住むよりは、LRT駅周辺に住むほうが平日の利便性は高いと思います。今後、ライドシェアや自動運転が広まってくるとその傾向は収まるでしょうが、今後10年では大きく変わることはないでしょう。

家族持ちや都内に通勤する方は、賃貸にしても分譲マンションにしても都心周辺部よりもはるかに少ない費用で広い家に住めるので、西口のLRT沿線上に住むという選択肢はかなりアリではないでしょうか。

カフェ、飲み会の選択肢が広がる

駅東側のLRT開通から東口のお店も少しずつ数は増えていますが、駅西口とくにオリオン通り付近の店舗数には勝てていません。忘年会シーズンだと駅周辺のお店も予約が埋まってしまい、明らかにキャパが足りていない印象です。西側に延伸すれば、お店の選択肢も増えますし競争も活性化してよい循環が生まれるのではないでしょうか。

宇都宮⇔東武宇都宮間の移動時間は短縮されるかも

今回の発表を見ると宇都宮駅⇔東武宇都宮駅は高架の軌道を引く計画とのこと。つまり、駅東側のような信号待ちは発生しないので、バスよりも早く移動ができるようになるでしょう。片道1車線の道路になるため、バスは迂回せざるを得なくなるのでLRT移動が今後のメインになりそうです

LRT沿線外に住む人もメリットを感じられそう

西側延伸で膨大なバス運行数の3割を減少して、幹線バスや循環バスへのリソースに費やすことも発表されました。具体的な経路や本数は発表されていませんが、駅東口のようにLRTでは担えない南北の移動がより便利になることは期待して良いと思います。

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